もちおです♪

今回は子育てをしていくうえで、とっても参考になる本のご紹介!

だんごだんご

子育てに関する本も色々読んでるけど、この本、良かったよね♪

もちおもちお

うん、子育てに関する本はたくさんあるけど、細かな方法論よりも、わが子に愛情をもって接することが一番大切なんだと思わせてくれた良著だったね☆

「小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て」 高橋孝雄

著者について

まずは著者である高橋先生のご紹介ですが、本の帯に記載されていた内容がうまくまとまっていたので、そのまま下記に記載させてもらいます☆

高橋孝雄(たかはし・たかお)
    • 慶應義塾大学医学部 小児科主任教授。医学博士。
    • 専門は小児科一般と小児神経。 日本小児科学会会長。
    • 1957年、8月生まれ。1982年慶応義塾大学医学部卒業。
    • 1988年から米国マサチューセッツ総合病院小児神経科に勤務、ハーバード大学医学部の神経学講師も務める。
    • 1994年帰国し、慶應義塾大学小児科で、医師、教授として活躍している。
    • 趣味はランニング。マラソンのベスト記録は2016年の東京マラソンで3時間7分。 別名“日本一足の速い小児科教授”。

ものすごい経歴ですね!

絵にかいたようなエリートって感じで、本当にスゴイと思います♪

とても裕福なご家庭に育たれたんだろうと思ったのですが、決してそういう訳でなかったようです。

本書のあとがき(196ページ~197ページ)に記載されているのですが、4歳でお父様を脳腫瘍で亡くされ、母子家庭で育たれており、生活保護世帯で、家族旅行も高校に上がるまでしたこともなく、晩ごはんのカレーの具は決まって魚肉ソーセージだったとのことです。

医学部には学費免除の奨学金でいかれ、年子の弟様は大学の機械工学科を卒業され、宇宙空間で使うセラミクスを作っておられるとのこと。。

この人の言っておられることは、何か温かさに満ち溢れているなぁと思いながら読んでいたのですが、あとがきのこのエピソードを見たとき、このようなバックグランドがあるからこそ、温かさや優しさにあふれた言葉を紡げるんだろうなぁと納得しました♪

うちの娘も、高橋先生のようなしなやかで優しい人に育ってほしいなと思いました☆

著書の概要について

『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』
  • 出版年:2018年09月
  • 著者:高橋孝雄
  • 発行所:株式会社マガジンハウス

本の中身ですが、下記にざっくりと目次を記載させてもらいます♪これでなんとなく本の内容がつかめると思います!

【目次】
第1章 子どもの個性、能力は親から受け継いでいる。

第2章 悩める子育て、いったいどうすればいい?

第3章 親が心がけたい、子育てにいちばん大切なこと

第4章 病児とのかけがえのない出会いが教えてくれたこと

感想

子育てに大切な基本的なマインドを確認できる良著でした☆
共感できることがすごく多かったですし、高橋先生の優しさが全体からにじみ出ている感じがしました。

特に、193ページから195ページの「あとがきのまえに」に記載されている内容がとってもイイ!

にぎやかで愉快でごちゃごちゃしたこどものいる世界が、実はとても豊かであること、社会全体で子どもに共感し、育児に参加することで、社会全体がしあわせになれるのでは、とおっしゃっていて、これを読んで、すごく心が温かくなりました。

本書全体を通して、子育ての節目節目で、何度も何度も読み返したいなと思える本でした☆

子育てをされている方には是非ご一読いただきたいと思います♪

とても参考になったことがたくさんありましたが、以下に一部抜粋させて頂きたいと思います。

子どもの身長はある程度は遺伝子できまっています。牛乳を1日何リットル飲んでも、バスケットボールをしても、効果は期待できません。引用元:高橋孝雄(2018年09月)『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』株式会社マガジンハウス(29ページ、31ページ)

そうだったのか、プラスマイナス8~9センチの幅はあるものの、身長はある程度は遺伝で決まってたんですね!

ちなみに、わたくしもちおは、高校生のときに、それまで順調に伸びていた身長がピタリととまり、身長を伸ばそうと、大嫌いな牛乳を無理しながら飲んだのですが、残念ながら、その後、身長はまったく伸びることはなかったのです。。

結果、今は、小さなおじさんとして、生きております(笑)

そんな昔のことを思い出しました(^^)/

「早くしなさい」と言いすぎない。子どもから考える力を奪います。引用元:高橋孝雄(2018年09月)『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』株式会社マガジンハウス(78ページ)

「早くしなさい」。。。忙しい毎日の中で、ついつい発してしまうこの言葉、気をつけなければと思いました♪

人よりちょっと早くできるようになるだけ。早期教育はほとんど意味がありません。引用元:高橋孝雄(2018年09月)『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』株式会社マガジンハウス(81ページ)

我が子には、小さいころにできる限りの英才教育をしたいと思っていますが、そんなに焦ることはないんだとホッとできる言葉でした。

叱るときは「ほめ9」対「叱り1」の割合を憶えておきましょう。引用元:高橋孝雄(2018年09月)『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』株式会社マガジンハウス(95ページ)

やっぱり、ほめることってたいせつなんだなぁと再認識できました☆

かつて、妻と娘を連れてアメリカへ留学したとこのことを振りかえって思うのですが、英会話よりもっとたいせつなことがありました。それは家族が団結すること。外国で暮らすという決意でした。それさえあれば、英語が話せなくても生きていける、ということにすぐ気づくはずです。引用元:高橋孝雄(2018年09月)『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』株式会社マガジンハウス(107ページ)

早くから英語学習をさせる家庭が増えてきていて、それはそれで良いことだと思うのですが、無理をしてそんなに急がなくても大丈夫なんだと感じさせてもらえたフレーズでした。

高橋先生の奥さんは渡米後に英会話も片言のままで現地の病院で二女を出産され、アメリカ生活に不可欠と言われるクルマの免許も持たずに、一度も一時帰国することなく育児をし、6年間のボストン生活を過ごされたそうです。生活費もままならず、現地のナーサリー(保育園)に入れることができず、長女と3年以上、一日中過ごし、5歳の義務教育スタート時にやっと学校(キンダー)に通うことになったとのこと。

本当にすごい!とても真似できないと感じましたが、家族の団結って本当に大切だなと思いました。

そもそも、日本の学校教育は素晴らしいシステムです。貧富の差が受ける教育の質に比例しないところもすごいと思います。とりわけ義務教育は、批判されることもありますが、一定の学力を確保するという点において十分に役割を果たしていると思います。また、給食ひとつとっても、よその国にはまねできないきめ細やかさがあります。わが家の子どもたちは、長女、二女、長男の3人きょうだいですが、彼らは地域の保育園から公立小学校、公立中学校と進みました。早期教育とは無縁でしたが、それぞれに自分の道を歩んでくれています。3人とも、小学校に上がるまではひらがなも書けなかったはずです。かろうじて自分の名前が書けるぐらいでした。それでも、学校では、必要なこと、大事なことをきちんと教えていただきました。先生がたには、心から感謝しています。お金をかけずに学力を上げるには、とにかくほめること。テストの点数も、たとえ30点だったとしても、正解したことをほめる。子どもをほめるのに、お金はかかりません。引用元:高橋孝雄(2018年09月)『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』株式会社マガジンハウス(116ページ)

日本の教育も捨てたもんじゃないんだなと感じました。3人のお子さんを公立の学校に進学させておられる点も、すごく共感できました。

そして、ほめることって大事なんだなあと思いました。できないことにフォーカスするのでなく、できることにフォーカスするって、大人が生きていくうえでも大切な考え方ですよね♪

「共感力」「意思決定力」「自己肯定感」3つのチカラが子どもをしあわせに導きます。引用元:高橋孝雄(2018年09月)『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』株式会社マガジンハウス(138ページ)

これは、本当にそのとおりだなと感じましたし、すごく感銘をうけました。この3つのチカラをしっかりと身につけてもらえるように、愛情いっぱいで娘に接していこうと強く思いました!

子どもが道で転んだとします。ひざがすりむけて血がにじんでいます。「痛いよ~」と泣き叫んでいるわが子に、おまじないのように「痛くないよ、がまんできるよ!」と唱えるおかあさんがいます。気持ちはわかるのですが、それでは共感力は育ちません。「痛いよね、びっくりしたね、だいじょうぶ?」とその状況を代弁しつつ、共感の相槌を打ち、さらに心配しているよと伝える。このように子どもに心から共感できるのは、たいせつな母親力だと思います。引用元:高橋孝雄(2018年09月)『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』株式会社マガジンハウス(163ページ)

なるほど、共感力を育むために、そういう考え方で子どもと接するのかと思いました。

うちの娘もこれから色んなケガもすることだと思うので、共感しながら接してあげたいと思いました。

親だけでなく、育児をする人みんなが健康でいることが大事です。引用元:高橋孝雄(2018年09月)『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』株式会社マガジンハウス(167ページ)

この言葉にも、深く感銘を受けましたし、常日頃、心掛けていこうと強く思いました。

例えば電車の座席に座っているときに、立ち上がれないほど疲弊しているときには、なかなか他の人に席を譲れないと思います。自分自身の心身の健康があって、初めて他の人にやさしくできるんだと思います。

子育てをしていると、ついつい自分のケアをないがしろにしてしまいがちなので、子どもの幸せのためにも、まずは子育てする側がしっかりと自分のケアをしないといけないなと思いました。

ということで、本当に今後の育児をしていくうえで、たくさんの気づきを得られる本でしたので、ご興味のある方は、是非ご一読ください☆

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